福井の高校演劇から表現の自由を失わせないための
『明日のハナコ』上演実行委員会
Executive committee for presentation of drama"Hanako of Tomorrow"
in order to protect the freedom of expression in high school drama activity in Fukui
◆青空表現市のみなさんによる多言語朗読劇「明日のハナコ」がyou tubeで公開されました!
表現市のメンバーから、連絡をもらいました。すばらしい!
いよいよ2023年5月3日が第35回小尻記者追悼青空表現市、なのです。
それを前に、多くの人が、多様な人が、多様な言語で参加して出来上がった朗読劇の「明日のハナコ」が公開されました!
以下のURLでご覧ください。
そして、それを1分にまとめた広報用はこちらになります。
世界はひろがっている、と感じます。
世界はつながっている、と感じます。
◆青空表現市のみなさんによる多言語「明日のハナコ」がついに実現間近!
表現市のメンバーから、連絡をもらいました。すばらしい!
……
2023年5月3日よりも前にYouTubeで表現市メンバーによる多言語「明日のハナコ」を公開します。
表現市当日(5月3日)には、朗読をしたメンバーが、担当した箇所の動画を少しずつ紹介しながら、なぜここを読んだのか、読んだ後の感想などを語るのが第一部になります。メンバー、英語の生徒さん、多言語で参加した人などが語る予定です。私は、今回ミャンマー語でも読んでみました!
…………
ほんとに豊かな、内容ゆたかな「明日のハナコ」がこの世界に生まれます。世界の人たちにとってまことに共通する、人の権利、っていうもの、人の命、っていうものを大事にしたいという思いが、この台本を通してこの世に発信される。
この興奮を、この感動を、私はなんとか多くの人に知ってもらいたい、ともに持ってもらいたい、と思うのです。
その青空表現市の今年の案内文は以下のサイトからどうぞ。
https://www.facebook.com/events/241317018466731?active_tab=about
青空表現市、というのは、
https://www.asahi.com/articles/ASQ536T7PQ53PTIL010.html
――朝日新聞阪神支局襲撃事件から35年となった3日、市民らが兵庫県西宮市の阪神支局を訪れ、29歳で命を奪われた小尻知博記者の遺影に手を合わせた。――
という、悲しい事件をきっかけに始まった追悼行事として行われているものだ。
――事件後から阪神尼崎駅前で開かれていた追悼行事「青空表現市」は、新型コロナウイルスの感染拡大のため昨年と一昨年は駅前での開催を見送ったが、今年は3年ぶりに行われた。メンバーが小尻記者に取材を受けたことがある「劇団らせん館」が太鼓と踊りを披露した。オンラインによる第2部では、福井県高校演劇祭で、原発を題材にした福井農林高の劇が地元ケーブルテレビで放映されなかった問題を取り上げ、言論、表現の自由について議論した。――
これが去年の朝日新聞での紹介記事。
言論の封殺は、まことに、この世界が権力者たちに踏みにじられる時代のはじまりだ、と言える。権力者たちに踏みにじられる時代、というのは、つまり私たちの命がかるく扱われる時代だ。若者が戦場に駆り出され、死ぬ時代だ。この小尻記者が殺された事件を許さない、と考える人たちは「明日のハナコ」の事件も許さない、と考えている。同列の、言論の封殺だからだ。これを許すと、次は、またさらにひどい言論の封殺がくることは確実だからだ。
無力に感じるかもしれないけれど、「許さない」と声を上げて空に響かせることは、むだではない。声が上がってくる間は、権力者たちは次の一手を躊躇する。この地味な押したり押されたり、が続く限り、世界はそういうひどい暗黒の時代にはなかなか進めない。私たち庶民の側が手を抜いて、あるいはあきて、この押したり押されたり、をさぼりだしたら、いつでも権力者たちは遠慮なく次の手を、そして次の手を、とくりだしてくるのは歴史が証明している。またくりかえすだろう。
声を上げよう。そしたらくいとめられる。
私はそう思う。
ちなみに、5月3日の青空表現市、第二部は以下のような予定です。
……
第二部は、久保敬さんにお話をいただくことになりました。おそらく玉村先生と
同世代で、ほぼ同じ時に学校を定年退職された大阪の小学校の先生です。
コロナ感染拡大防止のため全面オンライン授業の実施を指示した松井一郎大阪市長に対して、学校現場が混乱しているとして「提言書」を送付、「文書訓告」の処分を受けた人です。
その提言書が素晴らしくて、SNSで大拡散されたのですが、そのことも訓告の理由でした。
現在は講演を良くされているので、一度お話をきいて、とても面白く、また感動したのでゲストにお呼びした次第です。
……
ありがとうございます。ぜひお聴きしたいと思います。
さあ。5月3日はいそがしい。
◆青空表現市のメンバーから、案内文が届きました。
下のほうにある申し込みフォームからどうかどしどしご参加を!
……
朝日新聞襲撃事件小尻記者追悼
『5・3青空表現市』第35回を開催します
2023年4月11日
朝日新聞阪神支局襲撃事件で命を落とした小尻知博記者を追悼し、表現と言論の自由について考える日が、憲法記念日である5月3日です。小尻さんにゆかりのあった市民が中心になって毎年5月3日に集ってきました。今年も青空表現市を開催します。新型コロナ以降、Zoomでの催しも定着してきました。オンラインの集いになりますので、どちらにお住まいの方も、海外にいらっしゃる方もぜひ『5・3青空表現市』にお集まりください。
第35回青空表現市
◆日時:2023年5月3日(水・祝) 午後3時~5時 (終了後、オンラインでの懇親会を予定しています) いずれも途中参加、途中退出可。
◆参加無料 要申し込み ***
◆第一部 午後3時~4時
~表現市メンバー+仲間たちによる、『明日のハナコ』多言語朗読版完成記念~
朗読してみたら「こんなことを思った、感じた、考えた」を語る
昨年、表現市のゲストとしてお話を聴いたのは、福井県高校演劇祭から消されかけた劇『明日のハナコ』の脚本を書いた玉村徹さんと、劇作家の鈴江俊郎さんでした。
反原発をテーマに個人名と差別用語を含んだ劇だからと、ケーブルテレビでの放映が見送られたり、脚本が回収されたりと、「なかったこと」にされた「明日のハナコ」。
この作品を、表現市のメンバーで朗読をしました。日本語、英語、朝鮮語、ドイツ語、ミャンマー語での多言語バージョンです。5月3日当日より前にYouTubeで公開するべく、現在編集中。公開されましたら、URLをお知らせしますので楽しみにしていてください。
表現市当日は担当箇所の動画を少しずつ見てもらいながら、朗読した人が自分の感じたことを語る時間を持ちます。表現をするということや、その表現をなかったことにしようとする力についてなど、話し合えたらと思います。
◆第二部 午後4時~5時
『フツーの校長、市長に直訴!』著者・久保敬(たかし)さんのお話を聴く
久保敬さんは、大阪市立木川南小校長だった2021年5月、松井一郎大阪市長あてに「大阪市教育行政への提言 豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」を送ったことで注目を集めました。
コロナ禍、一斉臨時休校も全面オンライン授業も、市長が報道で発表して初めて学校現場が知るということが続いていました。それは、2011年に橋下市長が登場して以来、教育に対する政治介入がおこなわれ、トップダウンで物事が決まっていくという流れのゆきついた結果です。
久保さんの「提言書」は、市長に対してというより「いつか政治や時代の流れが変わるはず、それまでの辛抱」と思考停止し、黙ってきた自分への怒りの噴出だったと聞きました。
提言の中で久保さんは、通信環境が不十分な中、現場の声を聞かずにオンライン学習を推し進めようとする市の判断を批判。「子どもの安全・安心も学ぶ権利も保障されない状況を作り出している」と改善を求めました。
久保さんの提言書は共感を呼び、SNSでも拡散されて、多くの人が感動しました。私もそのひとりです。しかし、地方公務員の信用失墜行為にあたるとして、久保さんは、市教委から文書訓告処分を受けます。(現在、文書訓告取り消しを求める要望書提出および人権救済申し立て中)
定年退職をされた久保さんは、現在、各地で講演活動をされています。青空表現市でもぜひ、お話を聴きたいと思った次第です。市長に忖度せず、”本当のこと“を発言、表現した結果、処分を受けた久保さんは、5月3日にぴったりのゲストだと思います。
提言書全文:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP5N6KWMP5NPTIL00R.html
著書「フツーの校長、市長に直訴! ガッツせんべいの人権教育論」
https://www.kaihou-s.com/book/b603592.html
***Zoom参加ご希望の方は、下記お問い合わせフォームまでご連絡ください。
当日のZoomアドレスをお送りいたします。
https://forms.gle/ba2gVQdAwxfkqzAB7
たくさんの方に参加していただきたいと思っています。必要な人に情報が届くように、お友だちにもお知らせください。では、5月3日にお会いできることを楽しみにしています。
青空表現市メンバー一同