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◆2022年10月22・23日、オフィスプロジェクトM主催で「明日のハナコ」が沖縄 アトリエtheater TEN でリーディング上演されます。チラシはこちらです。
沖縄の明日のハナコ 表.jpg
okinawaの明日のハナコ 裏面.jpg
◆上演が終わって。ご報告。

 おそくなりましたがご報告。10月、沖縄の「明日のハナコ」のうちなーぐち セリフってこんなんでした!

 

 沖縄でもデビューした「明日のハナコ」。

 台本の中に、ハナコのまわりの村の人の話すセリフがある。そこはきっぱり福井弁。福井のお話だからだ。それを、さすがうちなーんちゅ(沖縄の人)。うちなーぐち(沖縄訛り)でやっつけれくれた、っていうんだ。

 それを紹介しますね。

 

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沖縄訛り(ウチナーグチ)セリフ
台本の28ページ。

D  まつきちン トゥクロー   駄目ヤッサー
 オバーが居たハジヤシガ   マギサル屋根が落ちてしまったさー
S  きんさくントゥクルン   ナランディ
  蔵からヌーカラ  ンナ  タッペーラー 
D  アマクマー ムル  ユヌムン
  ワッターヤーン  いつ崩れるか分からん。
S  マタンヤサヤァ
D  また一からやり直しさ
S  ユヌナカァ  チャーナティガウラ

 

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台本の37ー38ページ

D  ハナコーのせいじゃないよー
S  ヤンドー  ハーナーが悪いんじゃない
D  ウサキーナーナー  酒飲むからサー
S  ハーナーが送ってきた  ジン  ムル  酒代
D  アレー   イフーナーなってたわけよ(カニ  ハンディトータン)
S  人間は壊れてしまうことがあるんだよねぇ
D  おお  ハーナー のせいじゃない
S  ヤサ ハーナーが悪いんじゃないよぉ

 

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 公演前にはちょっとネタバレ、になるかなと思ってアップを遠慮しておりましたが、

 全国ツアーならではのニュース、のおもしろさですねえ。やっぱり多様なハナコがたちあがってくるのが、もうまことにたのしい!

 

 まだまだ上演したいです、調整中です、間もなく企画を発表できます、っていうおはなしが連続して私たち実行委員会の元にとどいてくる。

 問題はまだずきずきと、ありありと、ここで息づいています。表現の自由は、高校演劇のエリアでは、まことにあきらかに、ピンチなのです。“今、日本は、よそのくにで戦争やってるのとくらべたらずっとましだなあーー”とかのんびりしていられるレベルではないのです。

 気づかないと。皆さん。はやく気づいて、大きな船がゆっくり進路を変えつつあるその時にとめないと、もう速度がついたら、ただならぬ力では止まらなくなる。

 高校生のみなさん。高校演劇部の顧問の教員のみなさん。あなたの、直接の問題ですよ。

 演劇人のみなさん。脚本家のみなさん。演出家のみなさん。役者のみなさん。あなたの、じぶんの、問題ですよ。

 市民のみなさん。お子さんを持つお母さん。お孫さんを持つおじいちゃん。あなたの子が、ロシアの若者のように戦場で死ぬはめになるかどうか、を左右する、表現の自由の問題ですよ。

 

……“そんなおおげさな。そんな時代錯誤な。そんなきまりきったカツドウカっぽいことをおっしゃる”……と鼻で笑ってる人が実際多いのだろうとは知ってる。だけど、まあ、言うべきことは言っとこう。私たち実行委員会が、「明日のハナコ」のことを演じるのは、訴えるのは、いまが、そのときだ、と思ってるからなんです。

 1931年.私の父は生まれた。福井県で。その頃、日本の多くの人は、悲惨な戦死が、戦場での餓死が、わかものにやってくると思っていただろうか。悲惨な空襲や原爆の一生消えない傷が、降ってくると思っていただろうか。その後、父は、1946年には満州にいて、帰国を夢見て収容所で飢える15歳の少年になっていたのだ。

 いま、2022年。これが、あとからふりかえったらどんな時期だったか、…私は、空想します。劇の中でハナコが、10万年後に、ふりかえったら2021年って、って空想したのとまったく同じように。

 皆さん。上演したい、っていう連絡をお待ちしています。

 

 鈴江俊郎

 

 がんばってくださった沖縄での上演の写真を紹介します。

 こちらのとおりです。

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◆2022年10月,上演直前。
「明日のハナコ」は地元紙にも取り上げられ、もりあがってまいりました!
それを紹介するブログ記事は以下の通り。

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台本の中で、地元福井の人たちが、ハナコのことをいろいろうわさする場面があるのですが、

そこはやはり、ハナコ沖縄公演記念、として、うちなーぐちでやったりされているそうです!

やはり全国ツアーならではのニュースです。

会場での場当たりがどんどんすすみ、いやおうなく現場は盛り上がっております!

もう始まりますよ!
 

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◆2022年10月,

沖縄タイムスで記事になった。

 

連絡をいただいた。沖縄で上演された「明日のハナコ」。沖縄タイムスで記事にされていたそうなのだ。

やはり沖縄での報道。軍事基地の問題意識が高い土地では、この原発立地の県でされた人権侵害事件は、関心を高く持たれるのだ。

どうかお読みください。

鈴江俊郎

「明日のハナコ」琉球新報記事.jpeg
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